摂食障害の「本当に怖い」ところ

 

こんばんは。

先日書いた「うつになりまして。」という記事の

続きのようなものです。

 

▽こちらも併せて

k-kyon0518.hateblo.jp

 

 

わたしは現在、うつ病と、それに伴う自律神経失調症と向き合っています。

 

自律神経失調症の症状というのは

本当に人によって様々なのですが、

わたしの場合、それらの1つに、

摂食障害(過食)」

というものがあります。

 

今日は「わたしの摂食障害」について、

それから「摂食障害の本当に怖いところ」について。

 

とても個人差が激しい複雑な事象なので、

なるべくわかりやすい言葉で

わたし自身のことを書くように心がけました。

 

お時間許す限り、読んでいただけたらと思います。

 

 

 

【 もくじ 】

 

 

 

摂食障害

 

摂食障害には大別して「拒食」と「過食」があります。

わたしはどちらの症状も経験しています。

これはさして、珍しくはなく

「拒食と過食を繰り返す」のも症状の1つです。

 

わたしはこの「繰り返し」こそが、

摂食障害から抜け出せない落とし穴だとも思っています。

 

 

また、厚生労働省のHPには、

摂食障害とは

単なる食欲や食行動の異常ではなく、

1)体重に対する過度のこだわりがあること、

2)自己評価への体重・体形の過剰な影響が存在する、

といった心理的要因に基づく食行動の重篤な障害です。

摂食障害は「生理的障害及び身体的要因に関連した行動症候群」のひとつに分類されており、

身体的要因精神的要因が相互に密接に関連して形成された食行動の異常と考えられます。

 このように、摂食障害の疾患概念が記載されています。

 

 

▽ 少し言葉は難しいですが、きちんと、詳しく書いてあるので、

理解を深めたい方はこちらも目を通してみると良いかと思います。

www.mhlw.go.jp

 

 

「身体的要因と精神的要因が相互に密接に関連して形成された食行動の異常」

 

つまり「体と心、両方苦しい」のが摂食障害です。

 

 

わたしの「過食」

 

「わたしの過食」は、

 

・意味もわからずがむしゃらに食べ続ける

・意味もわからず大量の食糧を買う(消えていく金…)

・気づいたら目の前のものを食べ尽くしている

・モノを詰め込んでいる感覚

・嘔吐や下剤の使用は辛うじて抑えられる

・過食後にダイエットサプリメントがぶ飲み

・過食後や翌日は絶食

 

...etc

 

過食嘔吐」である場合は、胃に入れたものを無理やり出すので体型は維持されますが、

「嘔吐したら終わりだ、歯も溶けるし、喉はヤケルし、吐きダコでバレたくない」

と言うささやかな理性が働いたおかげで踏みとどまっていました。

 

また「下剤」も同じように、「下剤の過剰摂取も、大腸を壊すのも無理」と言う思考で

思いとどまっていたのを覚えています。

 

当時は高校生でしたし、財力もそこまでありません。

過食する分の食糧を買い漁ってしまうと、

下剤を買うまでのお金の余裕は、ありませんでした。

 

そうして残る選択は「絶食」。

 

保育士として必死に働く母親とふたり暮らしをしていたので、生活リズムもあわず、

「家族そろってご飯を食べる」という習慣が、そもそもありませんでした。

 

つまり、過食にとっては最高の環境。

 

なにせ、わたしの食習慣に対して口出す人がいませんでした。

夜遅くに帰宅した母親に「ご飯食べた?」と聞かれても、

「外で食べてきたよ」とごまかすことができました。

 

学校から帰ってすぐ、

狂ったように買い漁った菓子パン、袋菓子、ジュース、コンビニ弁当、アイス、など

大量に、「詰め込んで」いたことも、すべて隠蔽できました。

 

 

 

 

わたしの「拒食」

 

 

そして高校生の頃、「過食→拒食→過食」と言う流れで

一度だけ経験した「拒食」。

 

「わたしの拒食」は、

・とにかく固形物を食べない

・サラダもドレッシングの油が怖くて食べれない

・食べたものが脂肪になるイメージが無理

・飲み物はオッケー(液体なら流れるイメージ笑)

・当時はアイスココア1日1本で生きてた

・お腹が空いてごろごろ鳴るのが快感、幸せ

 

過食の反動が大きすぎて

拒食の方が症状重い気がします。

過食は「太ってしまう」という理性が辛うじてセーブにつながりますが、

拒食は「痩せれる!すごい!」のエスカレート。怖い…

 

当時、体重が1ヶ月も経たずに6〜7kg落ちました。

過食期と比べるとトータルで10kg以上の差。

 

流石に、この時ばかりは、外見に大きな変化がありました。

 

「痩せたね!」というものではなく、

「どうしたの?大丈夫?」と心配される変化。

 

 当のわたしは、痩せたことへの喜びで、

異常さには、気づきもしませんでした。

 

「もともとが痩せ型では無いし、このくらいは普通に痩せなきゃいけない…」

「過食した時の脂肪が消えてない、まだまだだ…」

と、ものすごく思っていました。

 

実際は、脂肪より筋肉が失われていたのだといまは思います。

 

手足が震えるんですよね…。

当時は必死に勉強していましたが、

ペンを持つ手は安定しないし

学校の階段をのぼるその一歩一歩が常にふらふらでした。笑

 

「この震えは体からカロリーを消費している証拠だ!」

と言う、謎の持論も定着していました。なんだそれ!

 

 

過食リターンズと現在

 

その後、拒食のストレスで過食に戻ってしまい、

それが高校卒業まで続きました。

 

進学時に一時的に落ち着いたものの、

一年足らずで過食再開。

 

高校生の時のことはしっかりとトラウマになっているのと、

いまは調理学生として幅広く学び、「食」に対しての理解が当時とは異なるため、

現在の過食行動は、比較的軽めだと思います。

 

しかしながら、

 

過食する時間が日中から「深夜」になっていたり

ハタチになって飲めるようになった「酒」は、

過食を助長しているので、考慮することは増えてしまいました。

 

(※お酒が悪いわけでは無いです!)

(※家でひとりで飲むお酒がNG!外で人と飲むのはOK!)

 

最近、しっかり向き合って見て気付いたのは、

「過食を辞めなきゃ」と考えるのがストレスになる、と言うこと。

 

なのでもういい意味で諦めてみました。

 

どういうことかと言うと、

「食べること以外を考える」ことに徹するのです。

 

「どうにかしなきゃ!」と思って、食事制限や過剰なガマンはせず、

「何か他に集中できることをする」

「何かに没頭する」

「他のところでストレスを溜めない」

「無理しない、休んでいい」

などなど。

 

皮肉にも飲食業に携わる身なので、

「食のことを考えない」と言うのは無謀です、辞めました。

 

 

これだけでも、ほんの少しずつ、

「過食」に対しては楽になってきたと感じています。

 

人生なんとかなるし、なんとかならなくても大丈夫〜

って日々、言い聞かせてなんとかのんびりしています( i _ i )

いつまで続くのやら、という不安はおいといて…

 

摂食障害の弊害

 

そしてここからが、今回の本題です。

前置きが長くなりまして、すいません。

 

先ほど、【 わたしの「拒食」】のところで、

「筋肉が失われ、手足が震える」と言いました。

これは、「摂食障害による体の弊害」です。

 

わたしが摂食障害において感じたこの「弊害」は

もちろん、これだけではありません。

 

他にも、

・頭が働かなくなる(拒)

・髪質が悪くなる(拒)

口内炎が頻繁(拒)

・上アゴが荒れる(過)

・顔や体にふきでものができる(過)

歯周病/虫歯(過)

・過剰な肌荒れ

・むくみ

・低血圧/貧血

無月経/生理不順

 

等々

 

過食・拒食、どちらのものも合わせ、

わたし自身が感じたものを並べました。

 

肌荒れは本当にしんどくて、

そのために気休めの「ビタミン剤」を飲んでなんとか持ちこたえてました。

最近も過食が始まってからは、頼っています。

 

わかりきっている「太ること」以外に、体に異常を感じると

今度は心がさらに疲弊していくんですよね…、悪循環。

 

 

摂食障害の本当に怖いところ

 

そして、先ほど並べた「弊害」の中から、

わたしが思う本当に怖いところを、お話しします。

 

摂食障害の「本当に怖い」ところ

 

それはズバリ、

無月経/生理不順 】です。

 

 

(以下、男性の方、あまり理解できない部分もあるとは思いますが、

よければこの機会に、調べてみてほしいです…)

 

 

過食・拒食限らず、

摂食障害に悩む女性にとって本当に危険なものです。

 

摂食障害自体が、その特性ゆえに、

比較的女性に多いので

(もちろん男性の方で苦しんでいる方もたくさんいます!)、

 

この弊害は切ってもきれないのでは無いと考えています。

 

 

高校生の時に経験した「拒食」

 

実はこの時、同時に初めての無月経を経験しました。

拒食が馴染んでしまった4〜5ヶ月ほど、

来るべきものが来ませんでした。

 

当然ながら、ほとんどモノを受け付けていないので、

そのための栄養などありません。

生命を維持する方が先ですもんね。

 

もともと、生理不順ではあったので、

最初はさして、気にすることなく過ごしていました。

 

3ヶ月ほど経って、

「あれ?最近ずっと来てないな?」

と気づきました。遅い…

 

 

この時期にちょうど産婦人科に行く機会があって、

そこの問診で月経のことを聞かれて、

 

そりゃもう怒られました。

 

「そのまま続けてたら、子供産めなくなるよ」と言われ、

焦ったのを覚えています。

当時17歳でしたし、出産願望なんて考えたこともありませんが、

今思えば本当に怖いことです。

 

思えば、他人から危険性を指摘されるのはそれが初めてでした。

 

とはいえ、拒食がすぐにやめられるわけもなく、しばらくその状態が続きました。

 

そして、拒食から過食へ移行した時に、やっと月経が再開し、

ひさしぶりのことに戸惑ったのを覚えています。

 

そう、この【 出産に直結して影響してしまうこと 】こそが、怖いのです。

 

 

最近起きたこと 

 

最近、また「過食」気味がずっと続いていたせいで、

不順に拍車がかかり、やはり二ヶ月ほど月経がきてませんでした。

 

そして、何食わぬ顔で、唐突にやってきました。 

 

いつもは生理痛も重くないほうですし、市販の薬も飲みません。

生理前には食欲増進してしまうというだけで、

特に「PMS月経前症候群)」を感じることもありませんでした。

 

 

しかしながら、今回はさすがに危機感を感じました。

 

とにかく出血が多い、、、、、

腰が重すぎて立てない、、、、

下腹部のきりきりが止まらない、、、、

頭痛やばい、、、、

PMS抑うつが加速、、、

本当にわけわからなくなってくる、、、

 

安定してる今、思い返すと、馬鹿じゃないの?って思ってしまうんですが(よくない!)、

その時は、なんだかこのまま消えちゃうんじゃないかと本気で思って、

何もないのに涙が止まらなかったり、異常でした。

 

異常なことにびっくりしてしまって、さらに落ち込みました。

 

どうしてもバイトが休めず、とにかく市販の薬を飲んで痛みは抑えましたが、

精神崩壊したまま、半泣きで働きました。しんどかった、、、、

 

その日、どう考えても異常だったわたしを心配した彼氏が、深夜にもかかわらず駆けつけてくれました( i _ i )すまん…

 

本当に今までこんなことがなかったのですが、精神状態が安定してなかったのと、

過食による生理不順が相まって起きてしまったのだと思っています。

 

改めて危機感を感じたことで、ハッと高校生の頃のことを思い出し、

今回はわたし自身への教訓も兼ねて、この記事を書いてみました。

 

高校生の頃には遠く感じた「出産」ですが、

二十歳を超えてから次第に、そう遠くない話になって来ました。

未だに強い願望はありませんが、未来のことはわかりませんよね。

 

いざという時に何もできないとわかったら、
わたしはきっととても悔しい思いをするでしょう。

そんな辛い思いをしないためにも、危機感を持って、自分の体は大切にしていきたいです。

 

 

少しずつ気をつけていこうと思うきっかけになりました。

 

 

最後に

 

最後になりますが、図々しくも、言及させて頂きます。

 

この記事はあくまでも「【わたしの】摂食障害」についてです。

精神疾患に伴う症状は、種類も組み合わせも、その重さも、

本当に人それぞれであるため、冒頭からこのような表現をさせて頂きました。

 

また、わたしは医者でも医療関係の人間でもありません。専門的なことは詳しくありません。

ですので「【実際に】わたしの心と体に起きていること」を書きました。

 

医学的にはもっと違う観点からアプローチできたりするのかもしれませんが、

わたしには、わたしの現状をこうやって書いて自分自身の記録と注意喚起にすることが精一杯です。

その点、ご了承願います。

 

 

また、興味本位でもなんでも、この記事を最後まで読んでくださった方、

女性は、本当に、気をつけてください。自分の体を大切に…

男性は、女性の複雑なことを、なるべく、少しでも、理解していてくれたら幸いです。

この記事をきっかけに、調べてみてください。

恥ずかしいことでもなんでもないと思う、将来に直結しているし。

 

 

なが〜〜〜〜〜〜くなってしまいましたが、ここまでにします。

書き足しながらこまごまと書いたので、至らぬ点もあるかとは思いますが、

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

 

自己理解のために書いている部分が大きいですが、

知らないどこかでふと誰かのためになってればいいな、と思います。

 

 

 

わたしも少しづつ頑張ります( i _ i )

 

それでは!